京急線三浦海岸駅前で、コロナ禍で利用が減っている観光バスを使って荷物を預かるサービスが6日から始まった。苦戦している観光バスの有効活用にもつながりそうだ。
同駅前にある三浦観光バス(神奈川県三浦市)の駐車場に止めたバスを活用。利用者はスマートフォンで予約・決済して荷物を預ける。コインロッカーに比べて大きなサイズの荷物も預けられ、紛失など万一の際の補償も付く。
同社の観光バス利用はコロナ前と比べて約半分に落ち込んでおり、根岸辰也常務は「人を乗せて運ぶだけでない、バスの新しい価値を見いだしたい」と話す。
三浦半島エリアマネジメント組織「三浦CocoonFamily」のメンバーで、荷物預かり事業を全国展開するecbo(東京都渋谷区)のサービスを導入した。ecboなど10社1団体が参加する「Cocoonモビリティパッケージ」は、移動サービスを法人向けにパッケージ化して三浦半島内の事業者に提案。回遊性向上や交通渋滞の解消につなげる。