【ノア】武藤敬司 N―1制覇へ準備万端「金メダルだ。まだ夢の続きを追いかけているから」

征矢(左)にシャイニングウィザードを見舞う武藤

昨年から目標としていたノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2021」出場を決めた〝プロレスリング・マスター〟武藤敬司(58)が、今度は14年ぶりとなるシングルリーグ戦制覇を誓った。

ノアの6日・後楽園大会で今年のN―1出場者が発表され、武藤は杉浦貴、清宮海斗、征矢学と共にAブロックにエントリーされた。実は武藤は昨年10月の本紙の取材の時点で「今から時間をかけて準備して、1年後をピークに持っていく」とN―1出場を目標に若返りをしていくと表明していた。

有言実行となった武藤はこの日、メインの6人タッグ戦に出場。丸藤正道、船木誠勝と組んで拳王率いる「金剛」と対戦し、征矢学を閃光魔術弾で沈めた。試合後、大ベテランは「俺も(N―1に)立候補してね。この(丸藤の挑戦でGHCヘビー級の)ベルトは落としたけど、まだ夢の続きを追いかけているから。ある意味、N―1の方が集中が続かなかったりするからね。チャンピオンシップより難しいこともあるから」と、最初の目標だった2009年の全日本「チャンピオン・カーニバル(CC)」以来となるシングルリーグ戦へのエントリーをクリアして上機嫌だ。

だが、これで満足するはずもなく「気分はプロレスの東京オリンピックだよ。金メダルだ」と次の目標に優勝を設定。今度は2007年のCC以来となる14年ぶりのシングルリーグ制覇に向けて「征矢は〝うどの大木〟で清宮は知っての通り手のひらの上だ。あとは杉浦。この辺が強敵だな。当然、やるからには優勝を目指して頑張りますよ」と力強く話した。ベルトを失ってもまだまだ、大ベテランは元気だ。

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