ノアの旗揚げ記念大会2連戦初日(5日)の後楽園大会で、GHCヘビー級王者の丸藤正道(41)とGHCナショナル王者の杉浦貴(51)が〝王者コンビ〟を結成し清宮海斗、鈴木鼓太郎組を蹴散らした。
旗揚げメンバーの丸藤にその当時練習生だった杉浦、そしてノアデビューの鼓太郎、清宮と記念日のメインにふさわしいメンバーで行われた試合は互いの攻防が交錯する一進一退の好勝負となった。最後は創立当時から団体を支え続けてきた王者コンビが試合を有利に進め、杉浦が鼓太郎をランニング・ニーからの五輪予選スラムで沈め3カウントを奪った。
試合後、マイクを持った丸藤は「21年前、旗揚げした時、21年後がどんな景色になっているかなんて想像つかなかった。あの時はたぶん、同じメンバーでみんな1つになってこの21年間を過ごすと思っていたはずなのに。今、あの頃のメンバーは少ない。でも何度も沈没しかけたこの船にたくさんの選手とスタッフ、ファンの皆さまが乗ってくれたおかげでこの日を迎えられました。ありがとう」とコメント。さらに今後に向けて「新しい歴史を作り上げていきたいので、よろしくお願いします」と今後の発展への意欲を語った。
また丸藤からマイクを受け取り「1、2、3、ノア!」と叫んで会場をざわつかせた杉浦は「俺たちがいた時に壁となる先輩がいなくなったんで、それを俺たちがしないといけない。しっかりやっていきたい。いつまでも高い壁として」と意気込み。これからも元気なベテラン2人が方舟をグイグイ引っ張ってくれそうだ。