長嶋一茂の実は緻密なキャラ設定 絶対に「事前打ち合わせ」をしないワケ

クレバーな長嶋一茂

元プロ野球選手で現在はタレントの長嶋一茂(55)が、〝骨太コメンテーター〟として存在感を発揮している。

最近の一茂は、コメンテーターを務める情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)での鋭いコメントが、しばしば話題となっている。「中等症患者は自宅療養」との政府方針を伝える特集の中では、知人が遺書を書いていると告白。「中等症の先が人工呼吸器やECMOになるわけで。『意識がなくなるから、遺書を書けないから中等症の段階で書きましょう』と。こういうことを家でやらなければいけない状況ということ」と政府との認識の違いを強調した。

バラエティーにも多数出演する一方で、政権批判もいとわない姿勢だが、驚くのは「事前の打ち合わせは一切なし」ということ。

「一茂さんは『事前に人の意見を入れてしまうと、それはそれで偏りが出る』と打ち合わせを一切しない。もともと人の話を聞かないキャラにも見えますが、実は意外と考えているんですよ」とはテレビ局関係者。

コメンテーターとしてのポリシーは「冷静に相手の立場を考えながらも、最終的には自分の思ったことを言う」だとか。

「一茂さんは『100人いれば100の意見があるのは当たり前』と、人と違うことを恐れない。絶対の自信を持って言い切るので、言葉に力があるんですよ」(同)。

テレビタレント転身時は〝天然ボケ解答〟でお茶の間を沸かせたが、「あれもちゃんとバラエティーの空気を読んで発言している。クレバーですよ」(同)。

そのおかげで、プロ野球選手の時よりも現在の方がはるかに稼いでいるのだからたいしたもの。これからも世相をズバズバと斬ってくれそうだ。

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