沖縄県内デルタ株疑い8割 新規感染565人、1人死亡

 県は6日、新型コロナウイルスに10歳未満から90代までの565人が感染したと発表した。また、2日以降に行った変異株の検査件数(754件)に占める、デルタ株疑いの割合は78.91%で、前週(7月26日~8月1日)の56.63%から上昇し、置き換わりは約8割となった。県全体で変異株が拡大したため、県は今後、変異株のスクリーニング検査を縮小し、感染急拡大で遅れが生じているPCR検査に力を注ぐという。

 今年3月に初確認された「N501Y」変異株は約8割以上の置き換わりまで約2カ月かかったが、感染力がさらに強いデルタ株は6月末から1カ月超で8割に迫っている。

 療養者4190人や直近1週間の感染者3297人、直近1週間の人口10万当たりの感染者は213.46(全国1位)と最多更新を続けている。

 コロナ関連の死亡者として、うるま市の90歳男性が亡くなったと発表した。

 感染者が増加しやすい3連休を前に、糸数公医療技監は「店や家庭に集まり飲食して感染した事例が複数ある。ここで感染の種ができると来週、再来週も患者が増加する。連休は人と接触しないでほしい」と強く呼び掛けた。

 県の要請に応じて、一部大型施設などでは7日から土日祝日の休業を始める。大規模施設への時短営業要請について、7日から応じた場合も協力金の支給対象となる。

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