アスレチックス・ローレアーノ 薬物規定違反で80試合出場停止

日本時間8月7日、メジャーリーグ機構のコミッショナー事務局はアスレチックスのラモン・ローレアーノ外野手に80試合の出場停止処分を科したことを発表した。ローレアーノはメジャーリーグ機構の薬物規定でパフォーマンス向上薬(PED)に指定されているナンドロロンに陽性反応を示したという。現在27歳のローレアーノは今季がメジャー4年目のシーズン。ここまで88試合に出場して打率.246、14本塁打、39打点、12盗塁、OPS.760をマークしていた。

ローレアーノの出場停止処分を受けて、ローレアーノが所属するアスレチックスは「我々は今回の出場停止処分を知って失望しました。我々はメジャーリーグ機構の薬物規定を全面的に支持しており、出場停止期間終了後、ラモンを迎え入れる予定です」との声明を発表。ローレアーノの80試合の出場停止処分のうち、27試合は今年のポストシーズンと来年のレギュラーシーズンに持ち越される。たとえば、アスレチックスが今年のポストシーズンで10試合を戦えば、ローレアーノは来季開幕から17試合出場停止ということになる。

今回の出場停止処分について、ローレアーノ自身もメジャーリーグ選手会を通して声明を発表。「私は意図的に禁止薬物を摂取し、私が生涯愛してきたゲームをリスクに晒すようなことはしません。ナンドロロンの陽性反応が出たことを知ったときはショックでした」と故意にPEDを摂取したことを否定し、「私はこれまでPEDについての教育を受けてきました。球場でパフォーマンスを発揮するために、そのような物質は必要ありません。私の成功はすべて、ハードワークや集中力、そしてゲームへの献身によってもたらされたものです」とPEDの力を借りた成功ではないことを強調した。

さらに、「チームメイトや球団スタッフ、そしてオークランドの地域社会やファンの皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と関係者への謝罪を述べた。アスレチックスはトレード・デッドラインでスターリング・マーテイを獲得後、マーテイを中堅に据えてローレアーノを右翼に回し、左翼マーク・キャナ、中堅マーテイ、右翼ローレアーノで外野のレギュラーが固定されていたが、ローレアーノの離脱により、右翼はマーテイ加入前と同様に、スティーブン・ピスコッティやセス・ブラウンなど複数の選手を併用していくことになりそうだ。

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