【空手】植草歩が予選敗退 目標の金メダルに届かず 

植草歩はまさかの予選敗退

世界の壁は厚かった。東京五輪・空手女子組手61キロ超級(7日、日本武道館)の植草歩(29=JAL)はまさかの予選敗退。かねて目標にしていた金メダル獲得とはならなかった。

5人総当たりの1次リーグA組の初戦で、植草はシルビア・セメラロ(イタリア)と対戦。試合中盤に中段蹴りで2点を先取したが、すぐさま逆転を許す苦しい展開。その後、1点ずつを奪い合うも、3―4で競り負けた。

続く2試合目のイリーナ・ザレツカ(アゼルバイジャン)も1―4で敗れた。 ただ、3試合目のメルテム・ホジャオウルアキョル(トルコ)との一戦は、上段突きなどで得点を重ね、5―4で勝利。4試合目のソフィア・ベルルツェワ(カザフスタン)戦も5―1で白星を飾り、意地を見せた。

全日本選手権を2015年から4連覇し、16年世界選手権でも優勝を果たしたものの、近年は国内外で苦戦を強いられていた。大会前には「金メダルを取って多くの方に感謝の気持ちを伝えたい」と意気込んでいたが、無念の結果に終わった。

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