【東京五輪】ハンマー投げ選手 五輪出場記念のお土産を早くもネット出品で波紋

東京五輪の陸上男子ハンマー投げで予選敗退となったテーラー・キャンベル(26=英国)が今大会のお土産でもらった賞品をネット販売し、話題となっていると、英紙「デーリー・メール」が報じている。

同紙によると、キャンベルは6日からインターネットオークションサイト大手「eBay」で、五輪スポンサーから選手に提供された東京五輪のロゴが刻印されたスマートフォンとワイヤレスイヤホンを出品。販売を開始し、最高入札額は3030ポンド(約46万円)に達しているという。

英国のハンマー投げ王者のキャンベルは失業中で、東京五輪も貯金を使って参加していた。英国オリンピック委員会の資金だけでは生活するにも「十分ではない」とのこと。また、2022年のコモンウェルスゲームズ(英連邦競技会、バーミンガム)に参加するための準備資金を得るためにも、商品を売るしかなかったという。

キャンベルは「残念ながら、オリンピックに出場してもそれ以上のお金は得られません。(お土産のスマートフォンは)記念品として箱の中に入っているだけなので、eBayに出しました」とコメント。切実な事情はあるものの、記念品の出品には賛否両論が出てそうだ。

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