東京五輪の野球・3位決定戦(横浜)はドミニカ共和国が韓国を10―6で破り、銅メダルを獲得した。
好リリーフが勝利を呼び込んだ。5―5で迎えた5回、二死一、二塁。ドミニカの5番手としてマウンドに上がったC・C・メルセデス(27=巨人)は、姜白虎の適時打に許すも、最少失点で切り抜ける。
その後、味方打線が8回に一挙5点の猛攻で逆転に成功し、自身は8回まで3回1/3を4安打無失点で勝利投手となった。金メダルは逃したものの、コロナ禍で開催された五輪で堂々の表彰台だ。
メルセデスは「無観客のスタジアムでも常に集中力を保ち、ポジティブな気持ちをやってきた。そして、こういう試合ができたこと自体に感謝している」と率直な感想を語った。
もちろん〝生の声〟が力になることは間違いない。それでも「ファンがいることは五輪を特徴づける柱の一つであり、多くのファンにサポートされるのは大事なこと。それでも、ドミニカ共和国やさまざまな場所からファンはわれわれを応援していることは分かっていたのでベストを尽くすことができた」と胸を張った。