韓国の食品物価が高騰、10年ぶりの最高値...タマゴ57%↑、ニンニク45.9%↑、リンゴ60.7%↑

今年第2四半期(4~6月)の韓国の食品物価の上昇率が、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で3位を記録したことが分かった。上昇率は10年ぶりの最高値を記録した。

8日、OECDと韓国統計庁によると、第2四半期の韓国の食料品や飲料(アルコール除く)の物価は1年前より7.3%上昇した。

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これはOECD全体の平均(1.6%)と比べ4.5倍に達するレベルであり、38加盟国のうち、トルコ(18.0%)とオーストラリア(10.6%)に続き三番目に高い数値となった。

昨年第2四半期、韓国食品物価上昇率は2.5%で、OECD加盟国の中で26位(当時加盟37カ国)にとどまったが、1年経って順位が一気に上がった。

国内第2四半期基準で比較しても、今年の上昇率は、2011年(7.8%)以来10年ぶりに最高値を記録した。

昨年の低物価による反動(ベース効果)と、最近の農畜水産物および石油類価格の上昇が続いた影響であるとみられている。

特に農畜水産物の物価は、第2四半期だけで11.9%も上昇しており、1991年(12.5%)以来、30年ぶりに最大の上昇率を記録した。

直近7月単月の消費者物価においても農畜水産物は1年前より9.6%上昇した。

品目別では、卵が57.0%急騰し、2017年7月(64.8%)以来、4年ぶりに最大の上昇幅を記録した。卵の価格は、今年1月に(15.2%)から7カ月連続で二桁の上昇率を続けている。

それ以外では、リンゴ(60.7%)、ナシ(52.9%)、ブドウ(14.1%)、スイカ(8.7%)などの果物と豚肉(9.9%)、国産牛肉(7.7%)、鶏肉(7.5%)など肉類、ニンニク(45.9%)、唐辛子粉(34.4%)、ネギ(12.2%)、セリ(11.7%)をはじめとする各種野菜類も価格が上昇した。

7月の消費者物価指数の上昇率は2.6%で、9年1カ月ぶりの最高値を記録した5月と同じ水準に戻った。

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