韓国ムン大統領の支持率が40%台に上昇 ライバル元検事総長の身辺疑惑も影響か

韓国のムン・ジェイン大統領が支持率40%台を回復した。与党の「共に民主党」の支持率も上昇した。

リアルメーターが行った7月第一週の週間集計結果による、ムン大統領への肯定評価は前週より3.1%ポイント高い41.1%となった。 政府職員によるインサイダー土地取引疑惑(LH疑惑)が発覚した直後である3月第一週以来、18週間ぶりに40%台を回復した。

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特に30代(13.5%p↑)の上昇が目立った。このほか、無党派層(9.1%p↑)、リベラル層(5.4%p↑)と仁川・京畿(4.1%p↑)・釜山・蔚山・慶南(4.0%p↑)・大邱・慶北(3.8%p↑)・湖南(3.4%p↑)、女性(4.2%p↑)などの層で支持が増えた。

否定的評価は、3.2%ポイント下げた54.9%となった。肯定評価と否定評価の差は13.8%ポイントとなった。

加えて、与党の共に民主党の支持率も上昇した。民主党は3.3%ポイントUPとなる32.9%を記録し、6週間ぶりに30%台を回復した。

一方、最大野党である「国民の力」は前週比0.6%ポイント低下となる37.1%となったものの、与党は上回った。

リアルメーターはムン大統領と与党の支持率が上がった理由として、統領予備選挙レースが本格化し、野党圏の有力走者であるユン・ソギョル元検事総長の検証(身辺)議論などの盛り上がりにより、与党支持層が結集した結果であると分析した。ユン・ソギョル氏検事総長は最近、義母の不正疑惑などで支持が落ちている。

今回の調査は、過去5〜9日に、全国18歳以上の2519人を対象に実施された標本誤差は95%信頼水準で±2.0%ポイントだった。

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