パドレス勝利 ダルビッシュは7回12Kも8勝目ならず

【ダイヤモンドバックス2-6パドレス】@ペトコ・パーク

パドレスは2対2の同点で迎えた8回裏にダイヤモンドバックスのリリーフ陣を攻め、マニー・マチャドとオースティン・ノラのタイムリーなどで4点を勝ち越し。6対2で勝利し、連敗を2でストップした。パドレス先発のダルビッシュ有は7回93球を投げて被安打4、奪三振12、与四球0、失点2という見事なピッチングを見せたものの、7回裏に代打を送られて交代。今季8勝目を手にすることはできなかった。

勝利投手になることはできなかったものの、ダルビッシュのピッチングは見事だった。先頭から二者連続三振を奪って初回を三者凡退に抑えると、2回表一死1塁からクリスチャン・ウォーカーに逆転の5号2ランを浴びたものの、3回以降に許した走者は2人だけ。スライダーとスプリッターを中心に多彩な球種を駆使し、三振の山を築いた。無四球の投手による12奪三振はパドレスの球団史上2位タイの記録だった(1位は1998年のスターリング・ヒッチコックによる15奪三振)。

7月は5度の先発登板で1度も勝てず、0勝4敗、防御率7.36と不振を極めたが、8月最初の登板は、6月21日(現地時間)のドジャース戦以来となる白星を手にすることはできなかったものの、不安の声を一掃する見事なピッチングを披露。今季の防御率は3.43となった。ナ・リーグ西部地区の優勝争いでジャイアンツとドジャースを追う立場にあるパドレスだが、ワイルドカード争いでは背後からレッズが2.5ゲーム差に迫っている。この争いを勝ち抜いていくためには、ダルビッシュの力が必要だ。

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