巨人・原監督が金メダルの侍ジャパンを称賛「意義深い、素晴らしいレコード」

金メダルを決め喜ぶ侍ジャパン。左はガッツポーズの稲葉監督

代表監督の先輩が賛辞の言葉を送った。巨人の原辰徳監督(63)が8日に、東京五輪の野球で金メダルに輝いた「侍ジャパン」を祝福した。

この日のエキシビションマッチ・日本ハム戦(函館)前、「おめでとうございます!」と自ら笑顔で切り出した原監督。「念願の五輪での金メダル。いろんな先輩たちが挑戦してなかなか達成できなかったところをね、今年の東京五輪の中で素晴らしい監督、コーチ、選手によって金メダルを達成できたということは、大変なさんぜんと輝く、レジェンドですね」と、惜しみない言葉を送った。

稲葉監督からはこの日の朝に直接電話がかかってきたという。「元気そうだったし、同じ野球人として、とてもうれしかったと。ご苦労さんと、ねぎらいの言葉しかなかった」と、本人に思いを伝えた。

五輪を通して世界に「日本の野球道」を証明できたことに、原監督も意義を感じた様子。「日本の野球、昔の先人の人たちが野球道という形で、武士道、剣道、柔道の他に何かスポーツがないだうろうかって言って、野球というものをアメリカから持って来た。いろんな先人の人たちが喜んでいると思いますよ。それくらい意義のある、プロ野球の父である正力松太郎氏を含めて、本当に喜んでいると思いますよ」と、球界の偉人たちを例に挙げながら、その意味の大きさを語った。

称賛の言葉は止まらない。稲葉監督の手腕についても「隙のない野球を侍がやったというのは、稲葉監督の凜(りん)とした選手起用というのはね、非常にこうなんか、日本の侍という精神を見せてもらったのかなという気はしますよね。今後の野球界にとってはね、意義深い、素晴らしいレコードだと思いますね」と高く評価した。

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