〝五輪廃止デモ〟参加者が怒りの声「五輪の暴力性がむき出しになった」

五輪廃止を訴えるデモ参加者ら

東京五輪の開催に抗議を続けてきた有志らが8日、都内で五輪廃止を求めるデモを行った。

主催した反五輪の会、オリンピック災害おことわり連絡会によると、100人以上が参加したという。当初は閉会式会場の国立競技場付近での抗議活動を予定したが、警察が道路を〝封鎖〟したことで近づくことができず、国立から約300メートル離れた秩父宮ラグビー場付近で怒りの声を上げた。

そんな中、反五輪の会のメンバーが取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――中止を訴えてきた五輪が閉会式を迎えた

閉会式をやってこれで大成功となりますよね。

――許されるものではない

許されないし、こんなにひどい五輪が(2024年に)パリでも繰り返されるのかと。

――道路を〝封鎖〟され、予定していた場所で抗議活動ができなくなった

開会式のときは通れていたはずなんですけど、今日はここから先には行けないと。それから、先ほど(参加予定者から)連絡があったんですけど、まだたどり着けていない人もいるみたいです。

――これまでは中止を求めていたが、今日は廃止を訴えている

私たちはもともと東京だけでなく、どこでも開催に反対しているんです。開催地では(国民の生活が犠牲になるなど)同じことが起こっているので。お金の流れも不透明で、はっきり言って今回は五輪の暴力性がむき出しになったと思いますよ。

――国際オリンピック委員会(IOC)などに訴えてもなかなか届かない

本当に見えていないんでしょうね。開催地の住民がどう思っているか見る気もないんでしょうけど。ここまで踏みにじって平気なんだとビックリしました。暑さで選手が倒れたりしているのにあれでも成功というんでしょうか。

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