【横浜市長選】横浜の未来託す一票、候補は最多8人 有権者の判断基準は

雨の中で候補者が訴える政策に耳を傾ける有権者ら(画像の一部を修整しています)=8日午後、横浜市内(立石 祐志写す)

 8人の候補者による舌戦が幕を開けた横浜市長選。新型コロナウイルス感染者への対応やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の是非などが争点となる中、有権者は横浜の未来を託す一票に思いを巡らせた。

 「リーダーシップに期待したい」「将来のビジョンに注目する」。熱を帯びる街頭で、各陣営が訴える政策に耳を傾けた。

 強い風雨をもたらした台風10号が過ぎ去った横浜市内。過去最多の8人が出馬したことについて、磯子区の男性会社員(34)は「候補者が多く、誰に投票するか迷ってしまう」と戸惑いの表情を浮かべた。

 一方、派遣社員の女性(73)=同区=は「選択肢が多いのは良いこと」と歓迎し、「古いしきたりにとらわれることなく、横浜に新しい風を吹き込んでくれるような人になってほしい」。青葉区の女性会社員(38)は「臨機応変に、何事もスピーディーに対応できる人に市長になってほしい」と話した。

 景気対策に期待する製造業の男性会社員(52)は「今の政治は相手の批判ばかり。本当に地域を良くしようと思っているのか、疑問に思ってしまう」とした上で、「建設的で前向きな議論を聞き、各候補の主張を比べたい」と続けた。

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