文在寅大統領と与党、3週連続で支持下落 コロナ拡散や与党候補同士のネガキャンが影響か

韓国ムン・ジェイン(文在寅)大統領と与党の支持率が3週連続で小幅下落となる。

9日、リアルメーターがYTN依頼で実施した8月第1週(2〜6日)週間集計によると、ムン大統領の支持率は先週比2.6%ポイント下落となる41.5%(非常に良い24.1%、良い方17.4%)と集計された。

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ムン大統領の支持率は、7月第2週の調査で45.5%を記録した後、7月第3週44.7%から7月第4週は44.1%に、8月第1週は41.5%と3週連続で下落した。

否定評価は、先週比2.5%ポイント上昇の4.9%(間違っている14.3%、非常に間違っている40.5%)で調査された。 「分からない・無回答」は0.1%ポイント増の3.6%である。

ムン大統領の支持率低下は、新型コロナウイルス拡散基調の持続と韓米合同訓練の延期問題などが影響を及ぼしたものと分析される。

政党支持率は、最大野党・国民の力が先週比2.6%ポイント上昇となる37.8%、与党・共に民主党は1.5%ポイント下落となる32.1%を記録した。

国民の力は2週連続の上昇、民主党は3週連続下落しており、両党の差は4週間ぶりに誤差範囲(±1.9%p)を超えた。

国民の力の支持率は、地域別に釜山・慶南(5.9%p↑)、大邱慶北(5.5%p↑)・湖南圏(3.8%p↑)など、性別・年齢別では、女性(3.9%p↑)と20代(8.7%p↑)、60代(6.0%p↑)、30代(4.4%p↑)などで上昇した。

理念性向・職業別では、保守層(7.6%p↑)・中道層(2.4%p↑)、労働者(9.9%p↑)・学生(6.6%p↑)・自営業者(4.1%p↑)などで上昇した。一方、忠清圏(2.4%p↓)、70代以上(4.6%p↓)、進歩層(1.5%p↓)などでは下落した。

民主党支持率は忠清圏(5.6%p↑)と70代以上(3.2%p↑)、事務職(1.1%p↑)などで上昇した。

湖南圏(4.2%p↓)と仁川・京畿(3.4%p↓)は、女性(1.8%p↓)、20代(7.7%p↓)・30代(3.3%p↓)・60代(2.0%p ↓)、保守層(4.8%p↓)、無職(10.2%p↓)・学生(5.4%p↓)・自営業者(4.3%p↓)などで下落した。

国民の力の支持率上昇はユン・ソギョル(尹錫悦)前検事総長の入党と、チェ・ジェヒョン(崔在亨)前監査院長の出馬宣言の効果とみられる。民主党は有力大統領候補同士であるイ・ジェミョン(李在明)京畿道知事とイ・ナギョン(李在明)前党代表の間のネガティブキャンペーン合戦が否定的な影響を及ぼしたものと分析される。

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