サムスンへの買い集中 外国人が韓国株式市場に回帰 韓国人は売り越し

8月に入って外国人投資家の韓国株式市場における買い注文が増えている。特にサムスンへの買いが集中している。

韓国取引所によると、外国人投資家は8月に韓国の有価証券市場において1兆5473億ウォン(約1487億円)の買い越しとなっている。外国人投資家は5月から3カ月連続で売り越しを記録していたが、8月に入って買い越しに転換した。一方、韓国の個人投資家は、今月に入って2兆9953億ウォン(約2873億円)の売り越しとなった。個人投資家が売り越しに転じるのは昨年11月以降で9カ月ぶりのことだ。

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外国人投資家はサムスングループ株を集中的に買っている。買い越し上位には、サムスン電子をはじめサムスングループ系列会社が多く名を連ねた。取引所によると、この期間に外国人投資家はサムスン電子株を1兆333億ウォン(約993億円)買い越している。サムスンSDIへの買いも多く、2,258億ウォン買い越した。

6日に上場したカカオバンクへの買いも多く、6日だけで外国人投資家はカカオバンク株3037億ウォン(約292憶円)を買い越した。

韓国の証券会社らは最近、サムスン電子の今年業績や目標株価を上方修正している。

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