メッシ、涙のバルセロナ退団会見「ここに残りたかった。だけど…」

 リオネル・メッシはカンプ・ノウでの輝かしいキャリアに終止符を打ち、退団会見でバルセロナに涙の別れを告げた。

バルセロナがメッシ退団を電撃発表!ラ・リーガ規定により新契約締結できず

 34歳メッシは、6月30日に満了となったバルサとの契約が更新されると思われていたが、ラ・リーガ規定により財政難のクラブと新契約締結ならず。21年間所属していたバルサ退団が決定した。メッシはメディア、家族、クラブ関係者、そしてチームメイトが出席した退団会見で、涙ながらに別れの言葉を口にしている。

ホームだったバルサに別れ
「このところ何を言おうか色々考えたけど、正直何も思いつかなかった。去年のブロファックスの件では言いたいことはあったけど、今回はそうはならなかったよ。家族と僕はここに留まりたかったし、何より望んでいた事だった。だけど今日、全てに別れをつげないといけない。僕は13歳から人生全てをかけてここにいた。21年後、僕は家族と一緒にここを去る。ここは僕のホームであり、子供たちとも約束したから、戻ってこないとは言わないよ」。

バルサでの思い出
「一つの瞬間を選ぶのは本当に難しい。僕が生きてきた中で良い事も悪い事もたくさんあった。その上で一つ挙げるとしたら、デビューした時だね。僕の夢が叶った瞬間で、その後の全てが素晴らしかった。あの瞬間はずっと忘れないよ。僕はこのクラブに全てを捧げてきた。人々が僕を気遣ってくれて感謝している。さよならを言わなければならないなんて、考えた事もなかった。もし去るのなら、カンプ・ノウが満員になってきちんとお別れができると思っていた」。

次はどのクラブに?
「プレスリリースが発表された後、たくさんの電話があった。今のところ何も決まってないけど、色々な話しがあるよ。バルサの人たちは僕が良い選手であることも、競争を好むことも知っている。もし敵としてここに来るのならば、勝つために戦うよ。自分なりのやり方でタイトルを目指して戦い、最高の形でキャリアを終えたいと思う」。

後悔はある?
「もう一回チャンピオンズリーグを制覇したかったね。2019年に準決勝まで行って、リバプールにノックアウトされてしまった。でも、それがフットボールだ。後悔はないよ。ベストを尽くそうとしたし、それが良い方にも悪い方にも作用する。もっと勝てたのではないかという意見もあるけど、目的は達成できた。多くのタイトルを獲得できたのは素晴らしい事で、全てのタイトルを手にしてキャリアを終える」。

メッシが涙のバルセロナ退団会見 Photo Eric Alonso

編集部 中田

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