クラッチロー、ヤマハで17位完走「来週もいい走りができるように頑張る」/MotoGP第10戦スティリアGP

 8月9日、オーストリアのレッドブル・リンクで行われた2021年MotoGP第10戦スティリアGP MotoGPクラスの決勝で、フランコ・モルビデリの代役として参戦しているカル・クラッチロー(ペトロナス・ヤマハSRT)は23番手から17位フィニッシュを果たした。

 2021年からヤマハ・ファクトリー・レーシングのMotoGPテストライダーを務めているクラッチローは、モルビデリの代役ライダーとして第10戦スティリアGPから3戦に参戦することになっている。

 昨年まではLCRホンダ・カストロールでホンダRC213Vを駆っていたが、今季はヤマハYZR-M1を3月に行われたカタール公式テストで走らせている。また、ヤマハのマシンでレースをするのは2011年から2013年までモンスター・ヤマハ・テック3でヤマハのマシンで参戦して以来8年ぶりだ。

カル・クラッチロー(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP第10戦スティリアGP

 予選は最後尾23番手となったが、レースでは着実にペースを上げ、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とバトルを展開。ラストラップにはビニャーレスとダニロ・ペトルッチ(テック3KTMファクトリー・レーシング)を追い抜き17位で完走を果たした。

「久しぶりにレースの環境に戻ってくることができて、とてもうれしいよ」とクラッチローはレースを振り返った。

「体力的にも良い状態で、レースをしっかり走り切ることができた。スタートで問題があって序盤の走りに影響してしったが、第2レースはこの問題を解決して臨み、リズムに乗っていい走りができたよ」

「また、リヤのトラクションにも悩んだが、レース距離を最後まで走り切ることができたので良かったと思う。このなかで集めたデータを分析し、リヤグリップの問題に取り組むことになる。今日は久しぶりのレースを楽しむことができた。来週もいい走りができるように頑張るよ」

ヤマハYZR-M1を駆るカル・クラッチロー(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP第10戦スティリアGP

 クラッチローは8月13~15日に同地で行われる第11戦オーストリアGP、シルバーストン・サーキットで8月27~29日に行われる第12戦イギリスGPまで参戦する。

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