【アイスリボン】藤本つかさ 異例の「1日2王座戦」 タッグは敗北も…ICE王座は死守

松本浩代(左)に強烈な蹴りを入れる藤本つかさ(©アイスリボン)

女子プロレス「アイスリボン」の15周年記念大会が9日に横浜武道館で行われ、ICE×∞とインターナショナルリボンタッグの2冠王者・藤本つかさ(38)が異例の「1日2王座戦」に臨んだ。

先にセミで行われたタッグ王座戦では、松本浩代と組んで世羅りさ、雪妃真矢組を迎撃。パートナーの松本とのICE×∞王座戦をメインに控えていたが、序盤からお構いなしに激しい戦いを展開した。だが、最後は長年タッグを組んできた挑戦者組にペースを握られ、孤立させられた藤本がダイビングダブルニードロップで無念の3カウントを聞いた。

まさかの敗戦となったが、休む間もなくシングル王座をかけたメインのゴングが鳴らされる。試合は互いの先を読みあう熱戦となったが、最後は藤本がたいようちゃん☆ボムで松本を沈めてV7に成功し、一夜にしての無冠転落は阻止した。

試合後、マイクを持った藤本は「松本浩代がいなければ、自分はプロレスを続けていなかったかもしれない。闘志の根源で私をプロレスラーにした人。ずっと大嫌いでいたかったのに…。これからも女子プロレスをやりましょう!」と愛憎渦巻く相棒へメッセージを送る。さらにタッグではベルトを失い、虎の子のシングル王座は死守したとあって「悔しいです。悔しいけど、感謝ですね」とポツリ。

さらに「やっぱり、女子プロレス最高です。これから? どんどんビッグマッチをやって行きたい。負けたくないです」とさまざまな思いを吐露し、さらなる飛躍を誓った。

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