タティスJr.が戦列復帰に向けて着々 打撃練習&外野の守備練習

左肩の部分脱臼により日本時間8月1日に故障者リスト入りしたフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が戦列復帰に向けて着々と準備を進めている。タティスJr.は日本時間8月10日、打撃練習で約50スイングを実施し、いつものようにラインドライブを打ち続けただけでなく、レフト2階席を越える特大の一発も披露。その後は外野の守備練習を行い、センターでフライをキャッチしたほか、ライトの守備位置ではウェイン・カービー外野守備コーチのマンツーマン指導を受けた。戦列復帰後は外野を守る可能性が高まっている。

パドレスの球団内部では「タティスJr.に長期にわたって活躍してもらうためには遊撃から外野にコンバートすることがベストの方法である」と考えられている。今季のタティスJr.は何度も左肩の故障を繰り返しており、守備面での負担を軽減するために、戦線離脱の期間を利用して外野へのコンバートが検討されているようだ。

まだ戦列復帰の準備は整っておらず、最短期間(10日間)での戦列復帰は実現しない見込み。タティスJr.は外野へのコンバートに前向きな姿勢を示しており、タティスJr.への外野守備の指導を任されているカービーも「彼はボールがバットから放たれる瞬間をよく見ている。ボールへの反応は非の打ち所がない。経験不足の部分は彼のスピードが補ってくれるだろう」と及第点を与えている。コンバートの最終決定権はA・J・プレラーGMとジェイス・ティングラー監督が握っており、決断が注目される。

タティスJr.はセンターとライトの守備練習に取り組んでいるが、これは「左翼手としては肩が強すぎる」というカービーの判断によるもの。タティスJr.のスピードや強肩を生かすには、レフトを守らせるのは勿体ないというわけだ。若きスター遊撃手として今季ここまで87試合に出場し、打率.292、31本塁打、70打点、23盗塁、OPS1.024の好成績を残しているタティスJr.だが、戦列復帰後はそのパワーとスピードを外野で発揮することになりそうだ。

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