韓国で違法薬物摘発が前年比8.6%増加 コロナでSNSや国際郵便などでの取引増える

韓国政府は、今年上半期に違法薬物の供給・投薬で7千565人を検挙し、このうち1千138人を拘束したと10日、明らかにした。

国務調整室はこの日、外交部、食品医薬品安全処、最高検察庁、関税庁、警察庁、海洋警察庁などと共同で報道資料を発表し、今年1月1日から6月30日まで取り締まりの結果を発表した。

上半期摘発人数は、昨年の同じ期間(6千969人)に比べて約8.6%増加した。

特に19歳以下の麻薬事犯は前年同期比156.5%増の277人となり、青少年の薬物乱用問題が深刻である点が明らかになった。

また、新型コロナウイルス以降、ダークウェブ(特定のプログラムを介してのみアクセスできるウェブサイト)やSNSを活用した薬物分布が増え、国際郵便・宅配便貨物麻薬の摘発件数も昨年上半期に比べ283%増となる605件と集計された。

政府は、インターネット・仮想資産を利用した麻薬取引を集中捜査するために、警察庁内国捜査本部を新設し、ダークウェブ捜査チームを拡大するなど、組織を強化したと国務調整室は説明した。

(画像:税関で摘発された国際郵便の写真=国務調整室当該報告書キャプション)

薬物の種類別では、ポピー、ヘロイン、メタンフェタミン、エクスタシーなどの向精神薬143.2㎏、大麻49kgが押収された。

前年同期に比べて向精神薬は約177%、大麻の場合は約227%、それぞれ増加した。

国務調整室はまた、麻薬を違法に使用したり、扱ったりして、以降の報告を不適切に処理した病院117ヶ所と患者91人を摘発し、捜査を依頼したという。

ジャン・サンユン国務調整室社会調整室長は「今後も取り締まり機関間の協力体系をさらに強固にして、密輸根絶のために外国捜査機関との国際協調を強化する」と述べた。

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(写真:Pixabay)

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