サッカー協会・田嶋会長が男子3位決定戦の試合時間変更のドタバタ裏側明かす

オンラインで取材に応じる田嶋会長

日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(63)が、東京五輪のサッカー男子3位決定戦の試合時間が直前で変更されたドタバタ劇の舞台裏を明かした。

サッカーの試合開始時間を巡っては、6日の女子決勝に進出したスウェーデンとカナダが暑さ回避を理由に予定の午前11時から夜への開催を要望。これを受けて大会主催者は午後9時に変更したが、そのあおりを受ける形で試合時間が重なることを避けるために男子の3位決定戦が当初の午後8時から午後6時開始に急きょ変更された。

この決定はチーム内外から疑問の声が上がったが、田嶋会長が経緯を説明。「FIFA(国際サッカー連盟)も組織委員会も女子を動かす前提で進めるが、男子の3位決定戦は動かさないと聞いていた。最終的にはIOC(国際オリンピック委員会)の(関連組織の)OBS(オリンピック放送機構)がスパッと発表した」としたうえで「事前に我々には相談があったわけではない。JFAもFIFAも組織委員会も、3位決定戦は動かすというのは把握していなかったし動かすつもりはなかったと認識している。突然発表された。(知ったタイミングは)みなさんと一緒に伝わってきた」と当事者である協会や両チームに事前連絡がなかったことを明かした。

必ずしも事前連絡の必要性が規則で定められているわけではないとはいえ、IOCによるずさんな運営の一端を示すドタバタ劇だったと言えそうだ。

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