北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)が2022年3月期第1四半期決算(連結)を発表、ガス料金単価引き下げや春先の温暖な天候が減収へ影響

北陸ガス本社(新潟市中央区東大通)

北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は10日、2022年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。売上高は104億8,100万円(対前期同期比7.2%減)で、営業利益は6億1,300万円(同41.3%減)、経常利益6億9,200万円(同38.3%減)、親会社株主に帰属する純利益は4億1,100万円(同41.3%)と減収減益となった。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による、前年の業務用を中心としたガス販売量の減少は一部回復が見られたものの、原料費調整に伴うガス料金単価の引き下げがあったことに加え、2021年は春先の気温が前年に比べ高く推移したことにより、給湯・空調用需要が減少したことなどが減収へ繋がった。

一方営業費用に関しては、LNG(液化天然ガス)価格が前年を下回ったことに伴う原料費の減少や、前年の新潟県見附市のガス事業譲受け当初に発生した費用の減少などにより、前年同期に比べ3億7,700万円減少の98億6,800万円となった。

なお同社グループの連結業績は、季節的変動の著しいガス事業の占めるウェイトが高いため、ガスの需要期である冬期を中心に、春先にかけて売上と利益が多く計上される。

また北陸ガスは同日、5月20日に公表した業績予想を修正。第2四半期連結会計期間において、北陸ガスが保有する投資有価証券の一部売却に伴い、投資有価証券売却益(特別利益)を計上するほか、当第1四半期連結累計期間までの業績および今後の売上高の見通しを踏まえた修正となる。

修正後の売上高は前回発表から1億円増の484億円、営業利益は3,000万円減の5億9,000万円、経常利益は4,000万円減の8億1,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億1,000万円増の5億7,000万円となった。

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