【卓球】伊藤美誠の中国ライバル号泣 祖母の死去が東京五輪後まで伏せられていた

女子シングルスで銀メダルの孫穎莎(左)と銅メダルの移動(右)

東京五輪卓球女子団体金、女子シングル銀で、伊藤美誠(20=スターツ)の良きライバルとして知られる中国の孫穎莎(20)が、4月に最愛の祖母が亡くなったことを伏せられたまま、五輪を戦っていた。

中国メディア「衡水新聞」によると、孫の祖母は今年4月に病のため死去した。小さいころから練習場に付き添ってもらうなど、非常に仲の良かった両者。孫に与える影響が大きいと判断した孫の父親は、東京五輪に集中させるため、事実を伏せていたという。

大会で重圧にも負けず、好成績で凱旋帰国。父親から電話で真実を明かされた孫は「え? 何? おばあちゃんに何があったの?」と動揺し号泣。長い沈黙のあと「…わかったよ」とだけ語ったという。

同年代で普段は仲が良いが、国民から絶対に負けられない期待を背負った伊藤との戦いで、日本でも注目を集めた孫。天国のおばあちゃんに後押しされ、新世代を築いていた。

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