【マツダ CX-8とCX-9比較】日本で買うならCX-8のボディサイズがいいが、内装の質感は圧倒的にCX-9だった

日本においてもっとも売れている3列シートSUVといえばマツダ CX-8だ。全長4.9mとかなり大柄なボディだが、男女問わず支持されている。だが、じつはこのモデルは日本専売車であり、北米市場ではさらに大きなCX-9を販売している。そして両者の違いは大きさだけでなく、内装デザインもまったく異なるのだった。そこで今回はマツダ CX-8とCX-9の違いをご紹介。結論から言えば、日本で所有するならCX-8だが、内装の質感はCX-9という結果であった。

マツダ CX-8&CX-9;

マツダ CX-8は日本で使うにはギリギリの大きさ

マツダ CX-8は2018年にデビューした3列シートSUVである。全長4.9mと今もっとも売れている高級ミニバン「トヨタ アルファード」とほとんど同じ長さを持つ巨大ボディである。

CX-8は全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mmとなっている, 対してCX-9は全長5075mm×全幅1969mm×全高1477mmと、ひとまわり大きなボディである
CX-8は全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mmとなっている, 対してCX-9は全長5075mm×全幅1969mm×全高1477mmと、ひとまわり大きなボディである

筆者個人としては全長4.9mに抑えたCX-8は、日本で使えるギリギリのサイズと考えている。事実マツダも日本の道路事情を考慮したからこの大きさとしているのだった。

冒頭に述べた通り、北米市場にはさらに大きなCX-9を販売している。全長は約5.1mであり、まさにCX-8の兄貴分というイメージである。

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【内装比較】ナビサイズや配置は同じだが、シフト周辺の質感はCX-9に軍配

CX-8は最上級グレードに限っては10.25インチの超ワイドディスプレイを採用。ベースグレードなどは原則8.8インチモニターとなる, CX-9は同様の内装デザインであるが、シフト設置位置やダッシュボードの形状が異なる
CX-8は最上級グレードに限っては10.25インチの超ワイドディスプレイを採用。ベースグレードなどは原則8.8インチモニターとなる, CX-9は同様の内装デザインであるが、シフト設置位置やダッシュボードの形状が異なる

最大の違いは大きさであるが、じつは内装デザインも異なるのだった。どちらも中央に超ワイドディスプレイを配置しているのは同じながら、エアコンパネルや吹き出し口といっ各部の意匠が異なるのだ。

そしてシフト設置位置も少々異なる。CX-8に対してCX-9はより、運転席からの操作性を向上させており、ドライバーにより近い位置に配置されているイメージである。

ダッシュボード、そしてシフト周辺の質感はCX-9のほうがより柔らかな質感の素材を使用するなど、高級感という意味ではCX-9に軍配があがる。

シフト下部にはマツダコネクトと名付けられたオーディオ操作パネルが備わるなど、配列自体は同じである。

【後席比較】どちらも大型アームレストを設置! 3列目シートの広さは僅差でCX-9

そしてCX-9はCX-8と同様に2列目シートに豪華なキャプテンシートをラインアップしている。豪華としたのはシート間スペースに大きな固定式アームレストを備えてるからである。

どちらもカップホルダーとUSBポート、そしてシートヒーターやベンチレーションスイッチを備えるなど、快適性抜群の仕上がりとなっている。

3列目シートはどちらも2人掛けシートとなっているが、足元スペースはわずかにCX-9に軍配が上がる。

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新型CX-8はさらなる質感向上に期待

マツダ CX-8よりも大きなCX-9。サイズから考えるに日本への正規販売は考えにくい。2022年度にCX-5がフルモデルチェンジされる予定であることを考えれば、新型CX-8の投入もそう遠くない未来だと編集部としては読んでいる。

だが、今回ご紹介した通り、新型CX-8が登場するならば、CX-9のように内装の質感をより向上させてほしいところだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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