新日本プロレス10日の横浜武道館大会で、〝キング・オブ・ダークネス〟EVILがIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)をまたもベルト殴打の刑に処した。
EVILは9月5日メットライフドーム大会で鷹木に挑戦する。この日は前哨戦は組まれず、6人タッグ戦でYOHをScоrpiоn Deathlоckで仕留めてみせた。
さらにその直後の試合では、バレットクラブの高橋裕二郎が鷹木とシングル戦で激突。裕二郎が鷹木とレフェリーを交錯させて無法状態を作り上げると、EVILとディック東郷が試合に介入する。
事実上3対1の戦況から裕二郎が鷹木のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを浴びてしまうが、EVILはレフェリーを蹴り上げてカウントを許さない。今度はEVILがラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙われたところで東郷が背後から急所攻撃を見舞い、収拾不能と判断したレフェリーが裕二郎の反則負けを宣告した。
試合は終わっても蛮行は止まらない。EVILはIWGP世界のベルトを奪って鷹木を殴打。装飾部分の金属プレートを破損させた7月31日後楽園大会に続き、またしても王者に屈辱を与えて不敵な笑みを浮かべた。
EVILはバックステージでも「いいかオイ、鷹木、オイ! おめえがよ! 裕二郎から(カウントを)3つ取るなんてよ、100年早えんだよ、コノヤロー! いいか! テメエは0点だコノヤロー! よく覚えとけ!」と、唐突に謎の採点を繰り出すとともに勝ち誇った。一方の鷹木は「アイツらどうしようもねえな!(同じ言葉を繰り返すため中略)あの3馬鹿トリオ! おいEVIL、てめえチャンピオンでもねえのによ、汚い手でベルト触ってんじゃねーぞ、このヤロー! 絶対許さねえからな! ああそれから裕二郎! お前のG1はこれで完全になくなったな」と怒りが収まらない様子だった。