出生体重が2500グラム未満の「低出生体重児」の母親でつくる「長崎リトルベビーの会」(杉村優子代表)は6日、低出生体重児の育児支援のため母子健康手帳の機能を持つハンドブックを作成するよう県に求めた。
厚生労働省の人口動態統計によると、2019年に国内で生まれた約86万5千人のうち低出生体重児は9.4%の約8万1千人。このうち1500グラム未満の赤ちゃんも6467人いた。
同会によると、現在の母子健康手帳は低出生体重児に対応しておらず、子どもの成長が手帳の身長や体重などの発育曲線と大きく異なると、家族が落ち込む要因になるという。
杉村代表は県庁で田中紀久美こども政策局長と面会。「お母さんたちはわが子の成長を他の子と比べてしまう。それぞれの家庭に合った手帳で、子育てが楽になってほしい」と話した。田中局長はハンドブック作成を検討する意向を示した。
低出生体重児の育児支援 母子健康手帳ハンドブックを 長崎リトルベビーの会
- Published
- 2021/08/11 12:00 (JST)
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