【夏の甲子園】智弁学園が5年ぶり初戦突破 14安打10得点の圧勝で小坂監督も目を細める

力投する智弁学園の西村王雅投手

投打で圧倒した。第103回全国高校野球大会(甲子園)の第2日(11日)第1試合は智弁学園(奈良)が倉敷商(岡山)を10―3で下して快勝。センバツ8強の強豪が5年ぶりの夏初戦突破を果たし、2回戦にコマを進めた。

中盤に差し掛かり、強力打線の猛爆が始まった。4回に4番・山下(3年)の左翼フェンス直撃の二塁打などで2点を先取。5回には5番・植垣(3年)と6番・三垣(3年)の連続適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い、突き放した。

7番・森田は4回、5回と2度のスクイズを決めるなど2安打4打点の活躍。終わってみれば、打線は14安打10得点を挙げた。投げても左腕エース西村(3年)が8回95球で6安打無失点と快投し、相手打線に突け入る隙を与えなかった。

試合後の小坂将商監督(44)は大量リードの展開について「(打者が)2巡目になって狙い球が絞れてきたので、いい形で点が入ってきたのかなと思う」と冷静に振り返った。小技も交えながら得点を重ねたことには「倉敷商業さんの粘りの部分が怖かった。1点1点取っていこうと頭に描いていたので思惑通り。つなぐ意識ですね」と満足げにコメント。西村の好投に関しては「大人のピッチング。ていねいに投げるようになった。成長を感じます」と目を細めていた。

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