【ボクシング】リゴンドーとのV4戦控えるカシメロ その先は井上ではなくドネアとの対戦熱望

再びカシメロに〝標的〟にされたドネア

ボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)が標的の変更を示唆した。

オーストラリアメディア「ファイトマグ」によると、WBA世界同級王者のギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)とのV4戦(14日=日本時間15日、米カーソン)を控え、傘下にある「MPプロモーションズ」の設立者でWBA世界ウエルター級休養王者マニー・パッキャオ(フィリピン)とともにトレーニングに励み「マニーはこのスポーツにおける私のアイドル。彼の仕事ぶりを見ることで得られるモチベーションは大きい」と刺激を受けているという。さらにリゴンドーに勝利した後は「私の目標は、怖がっているノニト・ドネアを狙うことです」とドネアとの対戦を熱望したと伝えている。

これまで何度もWBAスーパー&IBF世界同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)との対戦を熱望してきたカシメロだったが、決定直前だったWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との統一戦を、自らのドーピング検査に対する疑惑行動や舌禍問題でドネアの怒りを買って消滅。これを受けて井上から絶縁を突き付けられていた。意中の人から拒絶され、標的変更を余儀なくされた形だが、次戦に勝ってバンタム級世界戦線の主役の一人に残れるか。

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