新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で11日、新たに2人の死亡と、10歳未満~90代の男女1565人の感染が新たに確認された。うち1037人の感染経路が不明。
死亡した2人のうち1人は横浜市在住で自宅療養中だった60代女性。市職員らが健康状態を確認していたが9日から連絡が取れなくなり、10日に自宅で亡くなっているのが見つかった。
もう1人は寒川町在住の40代男性で、4日に陽性が判明。中等症で医療機関に入院し、10日に死亡した。
横浜市では、これまでに4人の感染が分かっていた市内の放課後等デイサービス施設で新たに職員や利用者4人の陽性が判明。市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。
クラスター関連では、県鎌倉保健福祉事務所管内の障害者支援施設で新たに入所者4人の陽性が判明し、感染者は12人となった。専修大学伊勢原体育寮のラグビー部でも新たに男子部員1人の感染が確認され、感染者は12人となった。
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県は11日、県内で既に公表されている新型コロナ感染者のうち、1740人がインド由来のデルタ株に感染していた疑いがあると発表した。1日としてのデルタ株発表人数は6日の978人を上回り過去最多。直近週(2~8日)のデルタ株転換率は82.5%で、県担当者は80%を超えたことに「これまでの変異株でも突出して早い。あらためて感染力の強さを痛感している」と話している。