福井県奥越地方の特産品である里芋をおいしく食べるレシピを、里芋農家がご紹介します。
里芋って言ったらにっころがししかないんじゃない?と思っている方は、ぜひご覧ください!
みなさん、里芋の季節です!
里芋、食べてますか?
福井県奥越地方(大野市、勝山市)は里芋の生産が盛ん。
私の夫の実家は農家さんなので、もちろん里芋も作っています。
こんな風に、夜な夜な里芋の選別をしたりしています。
が、中には出荷できないちっちゃな里芋も…。
そんなわけで、我が家には10〜12月にかけて大量の里芋ストックがあるのです。
「里芋料理って煮っころがしくらいじゃない?」
と思っている方も多いと思いますが、実はめちゃくちゃ汎用性が高いんです。
今回は、毎日が里芋料理づくしの我が家のレシピをお教えします!)
【基礎知識①】上庄さといも?越前さといも?
その前に、まずは福井の里芋についてちょっとだけ紹介させてください。
福井の里芋といえば『上庄里芋』というブランドが有名。
上庄里芋は、美味しい里芋が育つ条件を満たした気候、地形、土質に恵まれた、大野市上庄地区で作られます。
上庄地区外の里芋は越前さといもと呼ばれていますが、こちらも美味しいです!
上庄里芋よりもリーズナブルなので、食べ比べてみるのも楽しいかも。
(この記事の里芋の写真は全て『越前さといも』です)
【基礎知識②】福井の里芋のスタンダード「洗い子」
里芋といえば、濃い茶色のしっかりした皮がついているビジュアルをイメージする方が多いと思います。
私も昔はそうでした。
だから、「皮をむくのがめんどくさい」「たまにかゆくなるし…」と、自分では絶対に買わない野菜の上位に里芋がいました。
が、福井県では、里芋はこんな感じでスーパーに並んでいることが多いんです。
真っ白!!!
これは洗い子と言われるもので、福井県では、里芋は皮をむいて綺麗に洗った状態で出荷されることが多いんです。
だから、家ではさっと洗うだけですぐに調理できるし、手もかゆくなりません!
福井県に移住して洗い子に出会ってからは、この便利さに甘えて他のお芋に手が出なくなったほどです(笑)
洗い子は通販でも販売されていますよ!
【基礎知識③】里芋の下準備
続いて、下準備についてご説明します。
煮物のように長時間火にかけるもの以外は、事前に里芋に火を通しておくと調理がしやすいです。
①里芋にラップをしてレンジで5分加熱する。(分量によって加熱時間は調節してください。串が刺さればOK)
②洗い子でない場合は皮をむく(皮に切れ目を入れてねじるとやりやすい)
③適当な大きさにカットする
【レシピ①】簡単すぎ!里芋バター
我が家の里芋レシピの基本は、「じゃがいもと同じように使う」こと。
これを頭に入れておけば、「煮っころがしくらいしかない」と思っていた里芋の可能性が一気に広がります!
ということで、一番簡単なのがこれ!
「じゃがバタ」ならぬ「里芋バター」です。
<材料>
里芋 適量
バター 適量
<作り方>
①フライパンなどで里芋をさっと炒める(レンジなどであらかじめ火を通しておく)
②バターを絡める
簡単だけど間違いない美味しさなので、ぜひ!
【レシピ②】こんな食べ方あったの!?ジャーマン里芋
ジャーマンポテト風も意外と合うんです!
**<材料>
**サトイモ 4個
ベーコン 2枚
ニンニク 1かけ
(酒 大さじ½)
塩 小さじ⅓
コショウ 少々
パセリ 少々
<作り方>
①にんにくはみじん切り、ベーコンは1㎝幅に切る
②フライパンにサラダ油、ニンニクを入れて熱し、ニンニクの香りが立ったらベーコンを加えて中火で炒める
③さといもを加えて炒め、調味料を加えてさっと炒める(里芋はレンジなどであらかじめ火を通しておく)
【レシピ③】里芋の焼きおかかサラダ
<材料>
里芋 6個
ゆで卵 2個(潰しておくと楽チン)
鰹節 1パック(5g)
しょうゆ 大さじ1
マヨネーズ 大さじ2
いりごま 大さじ1
刻みねぎ 少々
<作り方>
①里芋と鰹節を炒める(里芋はレンジなどであらかじめ火を通しておく)
②焼き目がついてパリパリになったら、しょうゆを回しかけて焼き色をつけ、火を止める
③粗熱が取れたらマヨネーズを加える
④ゆで卵を加えて混ぜる
⑤ゴマとネギをふって完成
冷めても美味しいので、お弁当にもおすすめ!
その他にも、里芋グラタンや唐揚げ、揚げだし、チーズフォンデュ、里芋チップス、キッシュなどなど、以下でたくさんのレシピをご紹介しています。