【新型コロナ】神奈川の重症病床使用率、9割超える 県所管域で380人感染確認

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は12日、県所管域で新たに10歳未満~80代の男女380人の感染が確認されたと発表した。県所管域では11日の355人を上回り、過去最多を更新した。

 重症が1人、中等症が8人で、ほかは軽症か無症状。232人が感染経路不明だった。

 県はまた、11日に感染者として発表した4人について、重複して発表していたとして取り下げた。

 年代別では、20代が84人、40代79人、50代70人、30代53人、10代42人、10歳未満18人、60代17人、70代10人、80代7人。

 クラスター(感染者集団)が発生している海老名市の海老名総合病院では、新たに入院患者2人の感染が判明。感染者は計59人になった。専修大学伊勢原体育寮のラグビー部でも新たに学生2人の感染が確認され、感染者は計14人になった。

 県小田原保健福祉事務所管内の児童福祉施設では、利用者4人の感染が判明。感染者は計6人になり、県はクラスターが発生したとしている。

 また、県内全体の重症病床使用率は11日時点で91.46%となり、90%を超えた。県の担当者は「非常に危機的な状況だ」と話している。
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 神奈川県は12日、県内で既に公表されている新型コロナウイルス感染者のうち、846人がインド由来のデルタ株に感染していた疑いがあると発表した。

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