藍染めで青島活性化を 住民グループがアイ栽培

染料の原料となるアイを収穫する「AoAi」のメンバーら

 宮崎市青島・内海地区の住民らでつくる「AoAi(アオアイ)」(田代めぐみ代表、7人)が藍染めを通じた地域活性化に取り組んでいる。藍染めに使う染料を抽出する植物「アイ」を地元で栽培。一年を通じて、藍染め体験などができる態勢を整え、観光客の滞在時間増加にもつなげたい考え。
 代表の田代さん(34)=宮崎市青島=が、昨年度まで藍染めを通じた地域活性化に取り組んでいた宮崎大地域資源創成学部の事業継承を名乗り出て、栽培や藍染めのノウハウを引き継いだ。
 同級生や知人ら数人が集まり、今年3月頃から種まきなどの作業を開始。4月に正式にグループを立ち上げ、現在は2カ所約4アールの畑で染料の原料となるタデアイなど2品種を作付けしており、7月から葉を収穫している。
 葉は乾燥後、市民向けの体験会で使用する。9月下旬に同市内で予定している市主催のイベントでハンカチを染めるワークショップを計画。今後はアクセサリーなども販売し、活動継続に向けた収益確保を目指す。田代さんは「冬や雨の時期も楽しめる青島のイメージづくりに一役買いたい。少しずつ仲間の輪が広がればいい」と話している。

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