〝ダート界の新星〟メイショウムラクモの器を早くから見抜いていた2人の人物

レパードSを勝ったメイショウムラクモ。手前は和田勇調教師

8日、新潟競馬場で行われたGⅢレパードステークス(3歳限定、ダート1800メートル)を勝ち、〝ダート界の新星〟として名を挙げたメイショウムラクモ(牡・和田勇厩舎)。その裏には2人の確かな目があった。

和田勇調教師は同馬を預かることになったきっかけについて「生産牧場の高昭牧場の場長が〝この馬はきっと走るから、松本好雄オーナーに(預けてくれるよう)お願いした方がいいよ〟と言ってくれて、一緒に頼みにいった馬なんです。そういう経緯があったので重賞を勝てて本当に良かった。松本オーナーには感謝の気持ちでいっぱいです。セリでの落札額は約350万円(19年北海道サマーセール=356・4万円)だったので、オーナーの相馬眼も素晴らしかった」と話した。

レースでは大外枠の15番枠になったが、和田勇調教師は「あれは歓迎材料でした。枠が決まった時〝やった〟という気持ちになりました。邪魔されなければ大丈夫だと思っていましたので」とこちらも能力を確信していた様子。

馬は近日中に放牧に出る見込み。次走は未定だが、オーナーと相談して決める予定となっている。過去にはトランセンドやホッコータルマエなど、一時代を築いた馬が勝ち馬に名を連ねるレパードS。メイショウムラクモにも大いなる活躍が期待できそうだ。

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