佐世保市 PCR検査結果の伝達ミス 陰性、陽性を逆に 

 長崎県佐世保市は12日、県内陽性者の濃厚接触者として新型コロナウイルスのPCR検査を受けた2人について、本来の陽性者に陰性、陰性者に陽性と逆に伝えていたと発表した。
 市によると、ミスは市保健所が7月30日に実施したPCR検査で発生した。誤って陽性とされた陰性者は10日間、療養。本来の陽性者は無症状のまま2週間、自宅待機しており、感染を拡大させた可能性は低いという。
 保健所職員が、検査番号が並ぶリストに結果を記す際、転記する箇所を間違った。本来は2人でチェックするよう決めていたが、この日は守られていなかった。8月10日に変異株スクリーニング検査を実施した際の書類チェックで判明した。
 市は11日までに当事者らに謝罪。山口智久副市長は会見で「検査の信頼性を揺るがす事態を招き、おわびする」と陳謝。今後、検査結果を読み合わせするなどしてチェック体制を強化するという。

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