【5日】長崎県内51人感染 長崎明誠高校でクラスター 部活動の交流停止

5日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(4日午後7時現在)

 長崎県などは5日、県内5市2町で計51人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数が50人を超えるのは5月10日以来87日ぶり。長崎市西海町の県立長崎明誠高の運動部で、教職員と生徒計19人の感染が判明。市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。
 長崎市の新規感染者は28人。県教委によると、このうち長崎明誠高の運動部は先月、県外に遠征し、今月3日に教職員1人と生徒3人が発熱。この4人を含む関係者24人をPCR検査し、4日に教職員1人と生徒18人が陽性となった。陰性だった5人は経過観察を続ける。
 これを受け、県教委は5日、部活動に関して県内外で他校と交流しないよう、すべての県立学校に通知を出した。
 県地域振興部に勤務する30代男性職員=長崎市=も感染。7月23日、私的に県外を訪れたが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域ではないという。発症日の同31日以降の勤務はなく、同部の業務に支障はない。
 佐世保市では新たに13人の感染を確認。20代男女と50代女性の同居家族3人が感染。県外から帰省した10代男子大学生は、友人の濃厚接触者として検査を受け陽性反応が出た。6人の感染経路が分かっていない。
 長崎、佐世保両市以外の10人のうち、諫早市の10代男性会社員と壱岐市の20代女性会社員が感染経路不明。残り8人はいずれも県内陽性者と接触があった。

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