横須賀美術館の所蔵品、ガイドは高校生の声で アプリを初導入、横須賀総合高生の演劇部員が協力

「ポケット学芸員」で解説が見られる横須賀美術館の収蔵作品。音声ボタンを押すとナレーションを聞くこともできる

 横須賀美術館(横須賀市鴨居)が、所蔵作品を解説する無料のスマートフォンアプリ「ポケット学芸員」を県内美術館として初めて導入した。音声ガイドには市立横須賀総合高校(同市久里浜)の演劇部員が協力し、同館は「若い人にも美術館に親しんでほしい」と利用を呼び掛けている。

 解説を配信しているのは、横須賀ゆかりの洋画家朝井閑右衛門の油彩や、同館前に設置されている若林奮の立体作品など所蔵品約30点。解説と作家略歴は英語でも読める。

 雑誌「週刊新潮」の表紙絵で知られる谷内六郎さんの作品は、音声ガイドも配信。同高演劇部1~2年生の5人が、日頃磨いている表現技術を生かして7月に解説を収録した。参加した生徒らは「伝わりやすい速度を意識して話した」と話している。作品解説は今後も順次追加する予定。

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