なぜ今になって? 北朝鮮が不参加だった東京五輪の録画放送を開始 

北朝鮮の金正恩総書記(ロイター)

新型コロナウイルス感染拡大を理由に東京五輪に参加しなかった北朝鮮が、大会閉幕後の10日になって録画放送を開始した。韓国メディア「聯合ニュース」によると、朝鮮中央テレビは10日にサッカー女子1次リーグの英国―チリ戦、11日には同ブラジル―中国戦を放送したという。

それまで北朝鮮国内では、88年ソウル五輪以来の不参加となった東京五輪に関しての報道はなかった。6月の段階で北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」が、韓国の猛反発に追随するように東京五輪のホームページでの竹島(韓国名・独島)表記を非難する報道があったくらいだ。

同局は、2016年リオデジャネイロ五輪で開幕(8月5日)から4日後の9日から24日まで連日、五輪関連のニュースを伝えていた。また12年ロンドン五輪時は開幕2日後の7月29日から8月13日まで毎日報道し、その後も10月3日まで、時折何らかの競技を放送していた。

東京五輪は7月23日に開会式を行い、8日に閉会式を終えていた中、なぜこのタイミングでこの種目、このカードだったかは明らかになっていない。今後はサッカー女子以外の競技を放送することになるのだろうか。

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