小池都知事 デルタ株「豪雨と同じ最大級の警戒」と訴えるも…ネットは “人災”と冷ややか

五輪は開催しても、都民の外出は認めない小池都知事

東京都の新型コロナウイルスの感染者は13日、過去最多となる5773人。発表に先立って、都庁での定例会見で、小池百合子都知事は「最大級、災害級の危機を迎えている」と改めて外出自粛を呼びかけた。

小池氏は防災服着用で、冒頭からピリピリムード。西日本での豪雨を引き合いに「新型コロナウイルスも災害で同じ。豪雨とウイルスの違いは見えるか見えないか。川の流れが速く、押し流さんばかりの光景を見ているが、ただ、ウイルスは見えない。人流が増えるのと病床がふさがって、救える命も救えなくなる。同じ災害なんです」と訴えた。

さらに「ウイルスは見えざる敵。途中から変わっている。敵は変わった。まして敵の力はこれまでの倍以上。もう一度基本を確認しましょう。まだマスクの話かとバカにしないでいただきたい。相手は強いんだ。その点を改めて、雨のことはお天道様と気象条件で起きるが、コロナの人流は私たちの意思があれば抑えることができる」とデルタ株の脅威を指摘した。

人流抑制のために帰省や旅行についても「延期、中止などを考えてくださいではなく、諦めてください」とストップを要請。通常、小池氏の冒頭発言は20分ほどだが、この日は会見時間の45分枠をオーバーしてのコロナづくしの注意喚起となった。

ただ、ネット上では「経済、五輪重視のツケ」「日本のコロナ禍は人災」などと辛らつな反応が目立った。

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