【柔道】阿部一二三が巨人-中日戦で始球式 ノーバウンド投球も「五輪より緊張した」

背番号は「123」

東京五輪・柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(24=パーク24)が13日、プロ野球の巨人―中日戦(東京ドーム)で始球式に登場した。

名前にちなんだ背番号「123」の巨人のユニホームで登場した一二三は、東京五輪で金メダルを獲得した同郷・兵庫県出身の坂本からボールを受け取り、セットポジションからノーバウンド投球を披露。「結構緊張しましたね。五輪のときはあまり緊張しなかったが、久しぶりに緊張した」と笑顔を見せた。

東京五輪の柔道競技は無観客での開催だったが、プロ野球は有観客で試合が行われている。一二三は「久しぶりにお客さんの前に出た。そういう中でプレーできるというか、柔道も早く観客が入って、お客さんの前で試合をしたい」と振り返った。

肝心の投球については、始球式前に宮本投手チーフコーチから「足を上げ続けろ」と写真映えを意識したアドバイスを受けたという。その効果については「まだ写真を見ていないので、分からないですけど、写真を見たい」を語った一方で「何点かの点数はつけられないが、しっかりノーバンで投げれて、しっかり投げれたかなと思う」と手応えを口にした。

今後は、かねて口にしてきた柔道男子60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏氏を越える五輪4連覇を目指す。前人未踏の偉業達成へ、一二三は「全然やり切ったとかは思っていないので、より一層頑張っていきたい」と力強く宣言した。

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