ソフトバンク柳田が痛烈自打球後に〝鉄人アーチ〟「根性でやりました」

右ひざに自打球を受けたソフトバンク・柳田だったが…

後半戦の初戦で主砲のバットが快音を響かせた。ソフトバンクの柳田悠岐外野手が、13日の日本ハム戦(ペイペイ)で〝鉄人アーチ〟を放った。

一時は球場が凍り付いた。初回、第1打席での3球目。自打球が右膝を直撃してグラウンドに倒れ込んだ。苦悶の表情を浮かべて両脇を抱えられてベンチに退いた。

痛みはあった。それでも「最初、力が入らなかったので、やばいなって。でも、時間がたって力が入ったので」。球場がザワつく中で治療を終えて小走りで打席に戻ってくると、1球ボールを見送ってからの外角直球を逆方向の左翼ホームランテラスに運ぶ23号2ランを放った。

お立ち台では「オリンピックでホームランが打てなかったので〝ストック〟がたまっていました。(自打球は)いやもう、野球できないと思ったんですけど。ちょっと時間がたてばできたので根性でやりました」と〝ギータ節〟でニッコリ笑顔を浮かべた。

工藤監督も鉄人ぶりに「さすがです」と最敬礼。最悪のことも頭をよぎったとのことで「肝を冷やすとかそんなレベルじゃないですよ。明日からどうしようと思いましたよ」とホッとした表情だった。

この日も大事を取って7回の守備から交代させたが「今日よりも明日の方が痛みが出る可能性が高い。明日の状態を聞いて決めたいと思う」と話した。

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