オワードがポール奪取。上位5台は0.05秒差以内の大接戦に/インディカー第12戦インディアナポリス予選

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されているNTTインディカー・シリーズ第12戦ビッグマシン・スパイクド・クーラーズGP。13日に行われた予選は、ランキング2位のパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)が今シーズン3度目となるポールポジションを獲得した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1を突破できず予選16番手から決勝レースに挑む。

 残り5戦となった2021年のインディカー・シリーズ。第12戦は、今季2度目となるインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースが舞台となる。

シーズン2度目の開催となるインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコース戦

 ポイントリーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)がプラクティスから速さを見せトップタイム。リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)と続き予選を迎える。

 金曜日と土曜日に走行を行う2デイ開催となる第12戦。予選は、ふたつのグループに別れて走行を行うQ1、12台でポールポジションを争うファイアストン・ファスト12の2段階方式となった。

 グループ1では、ブラックタイヤで速さを見せたジャック・ハーベイ(メイヤー・シャンク・レーシング)がレッドタイヤでも1分11秒2603速さを見せるも、セッション終了間際にウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分10秒台で逆転しトップ通過を果たす。

 ランキング上位が入り混戦となったグループ2では、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が10秒台に入りトップ通過。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからスポット参戦するF2ドライバーのクリスチャン・ルンガーは2番手に入り、いきなりのファスト12進出を果たす。

 パロウは3番手でファスト12へ。エンジン交換で6グリッド降格のペナルティが科せられたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は7番手。チャンピオンを争うスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)もセッション終了間際にスピンを喫し、ペナルティでベストタイムはく奪で13番手でQ1敗退となった。

 プラクティスからタイムが伸びなかった佐藤琢磨はタイムをアップするも8番手とQ1敗退となった。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからスポット参戦するデンマーク人のクリスチャン・ルンガー

 10分間の走行となるファスト12。ブラックタイヤでのタイムアタックは、ヴィーケイがトップに立ち、2番手にはルンガーがつける。

 ソフトのレッドタイヤに履き替え、まずはグロージャンが1分11秒1182でトップに。ルンガーも0.0690差で好タイムを記録する。

 残り1分、パロウが1分10秒8290でトップを奪うと、グロージャン、ルンガーも10秒台のアタックをみせパロウを上回る。さらにこのタイムをパト・オワードが1分10秒7147で逆転。パワーも好アタックを見せるも0.0067秒差で2番手に。

 ランキング2位のオワードが今季3度目のポールポジションを獲得。2番手にパワー、3番手にグロージャン、デビュー戦のルンガーが4番手。5番手のハータはトップのオワードとは0.0484秒差と上位5台が0.05秒差以内となる大接戦の予選となった。

「これがターニングポイントだったと確認したかった。過去3レースはとても厳しかったけど、ヴィクトリーレーンに戻る準備はできているよ。このポールポジションがそのための第一歩で、明日は仕事を完了しないとね」

「まだ5レースある。多くのことが起こる可能性があるよ。しかし、間違いなく正しい方向に進んでいるよ」とオワードはコメントしている。

今季3度目のポールポジションを獲得したパト・オワード
ランキングトップのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)

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