メッツ・デグロムの戦列復帰が先延ばしに さらに2週間の投球回避

メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは右肘の炎症に悩まされているが、戦列復帰が先延ばしになることが明らかになった。ルイス・ロハス監督は「デグロムは今週MRI検査を受けた結果、さらに2週間のシャットダウン(投球回避)期間を設けることになった」と発表。デグロムは日本時間8月13日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師の診察を受けた際、「2週間は投げないほうがいい」と勧告されたという。熾烈な地区優勝争いを繰り広げるメッツだが、絶対的エースの戦列復帰のメドは立っていない。

現在33歳のデグロムは今季15試合に先発して92イニングを投げ、7勝2敗、防御率1.08、146奪三振、WHIP0.55という驚異的な成績をマーク。平均99マイルの速球と平均92マイルのスライダーを武器に、開幕から歴史的な快投を続けていた。しかし、小さな故障が相次ぎ、5月には右半身の張りで今季1度目の故障者リスト入り。選手間投票で選出されたオールスター・ゲームの出場を辞退し、7月に今季2度目の故障者リストに登録されて以降は戦列を離れたままとなっている。

7月末からシャットダウン期間が続いているデグロムだが、ロハスによると、右肘の状態は改善しつつあるものの、ピッチングを再開するほどの状態には至っていないという。2週間後に再び検査をして右肘の状態を確認する予定だが、ロハスは「デグロムの靱帯にダメージはないが、治癒にはもう少し時間が必要かもしれない」と戦列復帰に時間がかかることを示唆した。

「彼はフラストレーションが溜まっている。投げたがっているし、チームを助けたいと思っているのに何もできない状況だからね」とロハス。「この2週間は専門家のアドバイスに従って治療に専念し、(戦列復帰のために)あらゆることをこなしていかなければならない。多少の改善は見られるが、もうしばらく様子を見る必要があるだろう。この2週間が彼にとっていいものになると信じているよ」と慎重な姿勢を崩さなかった。

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