【東京女子】顔面骨折の伊藤麻希 シングル制覇に王手「この世にハッピーエンドがあるって証明できれば!」

瑞希(下)に強烈な伊藤デラックスを決める伊藤麻希

東京女子プロレスの伊藤麻希(26)が、シングルトーナメント「東京プリンセスカップ」初制覇に王手をかけた。

14日の準決勝(後楽園ホール)では、3連覇を狙う瑞希と対戦。7月31日の鈴芽戦で「左頬骨不全骨折」を負った自慢の顔に激痛が走る中、決死のフライングビッグヘッド(ダイビングヘッドバット)を瑞希の腰に発射。最後は伊藤パニッシュ(変型逆エビ固め)から、伊藤デラックス(変型テキサス式四つ葉固め)につないで、瑞希からシングル初勝利を収めた。

試合後は坂崎ユカに背負われて引き揚げる瑞希に向け「お前のおかげで強くなれたから。お前のおかげでここまで来られたから。ありがとうな!」と感謝の言葉を送った。

15日の決勝戦(後楽園)では、この日の準決勝で渡辺未詩を下した中島翔子と激突する。

「当たって砕けろだよね。強いのは分かっているし」としながらも「伊藤はさ、人生なんかとっくのとうに棒に振ってるからさ。お客さんが楽しかったらそれでいいかな。ここまでいろいろな苦労があったけど、もし勝てばね、とてもハッピーエンドだと思う。自分でこの世にハッピーエンドがあるってことが証明できれば、それは自信になると思う。お客さんも『俺も!』って思ってくれると思うし」。

頂点まであと1つ。伊藤が〝夏女〟の称号を手にする。

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