Moto3:FP3で山中、予選で鈴木に追突したロドリゴにピットレーンスタート&ロングラップペナルティ/MotoGP第11戦オーストリアGP

 8月14日、オーストリアのレッドブル・リンクで2021年MotoGP第11戦オーストリアGP Moto3クラスのフリー走行3回目(FP3)と予選が行われ、他車に2度追突したガブリエル・ロドリゴ(Indonesian Racing Gresini Moto3)は決勝でピットレーンスタートとロングラップペナルティが科されることとなった。

 ロドリゴはFP3で、2ラップ目に入りアタックを行っていた山中琉聖(CarXpert PruestelGP)のイン側に3コーナーで入り接触して両者は転倒を喫した。

左上腕骨を骨折した山中琉聖(CarXpert PruestelGP)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP Moto3

 山中はピットに戻り、その後は走行を続けたが、セッション終了後にサーキット内のメディカルセンターで検査を受けた結果、左上腕骨の骨折が判明。以降のセッションの出走を取りやめ、レースを欠場することになった。

左上腕骨を骨折した山中琉聖(CarXpert PruestelGP)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP Moto3

 午後に行われた予選Q2では、ロドリゴは9コーナーで3ラップ目の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)のインに入り、止まりきれずに接触して両者が転倒。ふたりともに怪我はなかった。

 鈴木はフロントロウを獲得したが、3ラップ目に転倒したため、1ラップ目のアウトラップを除き2ラップ目の1周のみがアタックとなり、最後までポールポジション争いに加わることはできなかった。

2021MotoGP第11戦オーストリアGP Moto3 予選トップ3

 この2件のインシデントにより、FIM MotoGPスチュワードパネルは無責任な走行を理由にロドリゴに、山中との接触でピットレーンスタート、鈴木との接触でロングラップペナルティを決勝レースで科すことを発表した。

 予選では8番手タイムを記録したロドリゴは「まずはじめに、山中と鈴木に謝罪したい。どちらの出来事も故意ではないし、一日も早い彼らの回復を願っている」とコメントした。

「僕から見れば、どちらも単なる衝突だった。山中が怪我をしたことでペナルティが科されているが、(ペナルティは)少し大きすぎると思う。このトラックでピットレーンからスタートするのは、まったくレースをしないのと同じようなものだから、雨が降ることを期待するしかないね」

ガブリエル・ロドリゴ(Indonesian Racing Gresini Moto3)/2021MotoGP第11戦オーストリアGP Moto3

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