「スパのサーキットを走るのは楽しみ」とロバンペラ/WRC第8戦ベルギー デイ2後コメント

 WRC世界ラリー選手権は8月14日、第8戦ベルギーの競技2日目を迎えた。デイ2のSS9~16が終了した時点では、前日首位に立ったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合トップの座を守っている。そんな『イープル・ラリー・ベルギー』のデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合61番手

「昨日は道を外れてしまうという期待外れなことがあったから、今日という日は強力な1日にする必要があった。ステージとラリーを学ぶために、今日できることはすべてやったよ」

「これまでのWRCで目にしたことがないようなキャラクターがここにはある。1日を通して1、2回電気系統の問題があって、望んでいたように完全に専念するのが難しかった。さらに、とてもチャレンジングだったからだ」

「ミスは許されず、ここで以前に競技に出たことがない者にとっては本当に学ぶべきことがたくさんあるが、1日のなかで向上できているという、励みになる兆候がいくつかあったよ」

ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー
2021年WRC第8戦ベルギー ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)

■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合首位

「僕たちはまたしてもコントロール可能で、トラブルのない1日を過ごせた。満足でしかないよ。パンクや他の問題を避けることができ、さらに何度かファステストタイムを記録した」

「一度だけ、僕がジャンクションを真っ直ぐ進んでしまったことがあったけれど、それでも0.5秒しか失わなかったからね」

「安定した良いリズムで状況をコントロールし続けると決めていた。マシンのハンドリングは良かったし、母国でのイベントを楽しんだよ。これでラリーの大部分を終えたことになる。僕たちはとてもよくやった」

「でも、あともう1日あることは意識している。これまでとはかなり異なるステージになるから、何もまだ終わっていない。クレバーにならなければね。でも良い1日になることを期待している」

●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合6番手

「僕たちにとっては、また新たなステージだった。走って知識を得ることが重要だった。あれは今の時点で僕たちが達成できるベストな結果だったと思う」

「残念ながらオープニングの走行でパンクしてしまったんだ。あと10kmあったから、停止してステージの途中でタイヤを変えることにした。それでタイムを失ったんだ」

「これは僕たちにとって初めてのイベントだから、このラリーを学ぶことが重要だ。どれだけ厳しいものか、想定外のことがどれだけあるか、見て取ることができているよ。ステージは素晴らしかった。特に2回目の走行ではグリップが高かったしね」

●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合2番手

「今日はスタートからフィニッシュまで素晴らしい1日だった。一切のミスをしないように努めたよ。自分が制御できるリズムを見つけることができてうれしい。良いペースを出すだけではなく、コントロールできることもね」

「自分たちの見せたパフォーマンスにとても満足している。さらなる大きな一歩を踏み出したんだ。走行中のマシンのフィーリングはよかったし、2台のマシンでワン・ツー・フィニッシュできたことは、僕たちにとって重要なことだ」

「明日のスパは、距離はそれほどではないとはいえ、ミスをする可能性がある。この順位を守らなければならない。チャンピオンシップにおいて大きな後押しになるからね」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー
クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合5番手

「今日も、昨日と同じような傾向の1日だった。ステージを1回目に走行した時はグリップが非常に低かったが、2回目の走行では驚くほどグリップが上がり、より高いスピードでコーナーに入っていくことができたので、走りを楽しむことができたよ」

「1回目の走行で大きくタイムを失ってしまったのは残念だが、それでもまだ戦いは続いている」

「4.3秒(3番手エバンスとのギャップ)はそれほど大きな差ではないので、明日は良い走りをして、それがどのような結果につながるのかを見たいと思う」

●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合3番手

「今朝に関しては昨日よりも少し良くなり、すべてが問題なく機能していたが、その後は少し浮き沈みがあった。それでも、全体的には昨日より少し前進することができた」

「短いステージでタイムを失ったのは理想的ではなく、明日はきっと接戦になると思うが、全力を尽くして戦うことを楽しみにしている」

「2本のステージはどちらも色々な特徴が混ざり合い、多くの要素を含んでいるので、いかなる状況にも対応できるセットアップで臨む必要があるね」

●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手

「今日は本当に良い1日になった。いくつかの路面はダーティで、インカットにより滑りやすい泥や砂利が出ていたが、そういった路面については、まだまだ学ぶ必要があると思った」

「というのも、最後のステージのように路面がクリーンなところでは、とても良いペースで走ることができたんだ。自分たちの経験が充分ではないことを考えれば、チームメイトと対等に戦い、接戦を続けることができたのは良かったと思う」

「明日は、今日までとはステージのスタイルが異なるので面白いと思うし、スパ・フランコルシャンのサーキットを走るのは楽しみだよ」

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第8戦ベルギー

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