中日泥沼の6連敗 深刻な貧打に与田監督「一軍は点を取らないと始まらない」

ベンチのムードも盛り上がらず…

中日が泥沼から抜け出せない。15日の巨人戦(東京ドーム)に投打の歯車が噛み合わず2―4で敗戦。東京五輪による中断期間を挟んで今季ワーストの6連敗となり、借金は3年目の与田政権下ではワーストに並ぶ「13」まで膨らんだ。

先発した小笠原が踏ん張れなかった。初回に坂本に先制ソロを浴びると、3回は2四球などで二死満塁からウィーラーに2点適時打、4回にも大城にソロを被弾。結局、今季最短タイの4回4安打4失点でKOされ、今季5敗目(6勝)を喫した。

与田監督は「初回の本塁打は、あれはもう坂本の力が上回って仕方がないけど、その次の点の取られ方が四球を2つ挟んで非常にもったいない。やっぱり守っている選手のリズムも悪くなるし、しっかり投げないといけない」と反省を促した。

それ以上に深刻なのは貧打の方だ。打線は4安打2得点と振るわず。そのため小笠原の投球に対して指揮官は「ウチは(後半戦)3試合で5得点。だから打線の調子が悪いときは『どうしても点を与えてはいけない』『打たれたくない』となる。慎重というよりも勇気がなくなってくるのかな。そうなってほしくない」と語った。

打線は4点を追う5回に高橋周の適時二塁打、A・マルティネスの押し出し死球で2点を返したが、続く一死満塁の絶好機に1番・京田が見逃し三振、加藤翔が二ゴロに倒れた。この場面について与田監督は「個の力を上げないと。あそこは走者が(大野)奨太で、なかなか機動力は難しいところなので、もう打つしかない。京田はファームから上がってきて、だんだん良くはなってきているが、一軍は点を取らないと始まらない。チャンスに強くならないと」と注文をつけた。

与田竜の貧打、得点力不足が解消されるのはいつになるのか。

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