「フルスイングやめないで」阪神・佐藤輝の新人記録122三振に“表彰状” 贈呈

試合前の円陣の中で表彰状をもらう阪神・佐藤輝(中)

阪神・佐藤輝明内野手(22)が15日の広島戦(京セラドーム大阪)の試合前に、チームメートから〝表彰状〟を贈られた。

この日の声出しはチームのイベント企画役を再三務めてきた坂本誠志郎捕手(27)。お手製の表彰状を持参し、「今日は表彰式を行います」と切り出すと、佐藤輝に向かい「表彰! 佐藤輝明殿。あなたはプロ野球の歴史上、新人最多三振数121の記録を更新したことをここに表彰します。どんどん記録を伸ばしてダントツ1位になってください」とサプライズ表彰式を開始。

佐藤輝は13日のカード初戦で、プロ野球新人新記録となる、122個目の三振を記録。ややバツの悪そうな表情をしていたが、続けて坂本は「ですがフルスイングはやめないでください。あなたのフルスイングにここにいるみんなが、全国のタイガースファンが、そしてプロを夢見る子供たちが期待しています。三振を気にするより、チームを勝利に貢献するホームランをたくさん売って下さい。令和3年8月15日、みんなより!」と激励。単なる後輩イジリと思いきや、最後は黄金ルーキーの勇気あるフルスイングを力強く鼓舞する粋な姿勢を見せた。

ちなみに坂本によると、この日のために用意した未使用の表彰状はあと3枚残っているとのこと。次に「坂本校長」から表彰される虎戦士は誰になるのかも注目したい。

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