川崎・藤子ミュージアム、もうすぐ10周年 原画巡回展示など、9月から記念事業続々

川崎市立図書館を巡回するポケットミュージアム(C)Fujiko‐Pro

 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区)が9月3日に10周年を迎えることを記念し、同市などは記念事業を展開する。原画に親しむ機会をつくる「ポケットミュージアム」の市立図書館での巡回展示など、多彩な内容で節目を盛り上げる。

 市立図書館7館で9月3日から、原画展示をコンパクトに再現した「ポケットミュージアム」が巡回する。初回は多摩図書館で、原画の複製やまんがを描く道具を展示する。

 また、各図書館に、ミュージアムを運営する藤子・F・不二雄プロが、装丁、印刷などにこだわった永久保存版の「100年ドラえもん」(45巻セット)を寄贈し、閲覧が可能だ。

 ミュージアムでは、施設内のFシアターで9月1日から、短編アニメの新作「ドラえもん&Fキャラオールスターズすこしふしぎ超特急」(約11分)を上映。「21エモン」や「オバケのQ太郎」など、多くのキャラクターが登場する。

 このほか、小田急線登戸駅とミュージアムを結ぶ直行バス4台のデザインを9月3日から順次リニューアルする。

 昨年以降はコロナ禍で来館者が減少したが、今年4月に累計400万人を突破した。福田紀彦市長は「開館以来子どもたちに夢や希望などの大切なメッセージを発信してきた。これからも来館者に楽しんでいただくとともに、地域の活性化にもつなげたい」と話している。

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